「木の家」の材料

一口に「木の家」と言っても、数多くのメーカーや工務店が多様なデザイン・工法などを宣伝しています。

 「どこで建てても、木の家なら同じでしょ?」とお考えの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 今回は「木の家」に使われる「材料」について。

木造住宅に使われる「木」の材料には多くの種類があり、何を使うかはメーカや工務店によって大きく違いがあります。

 大別すると「集成材」と「天然無垢材」があります。

「集成材」とは、ラミナと呼ばれる挽き割った板材を「接着剤」で貼りあわせたものです。

これを1本の柱や梁として構造躯体に使います。

「接着剤」には、レゾルシノール系(黒のり)とイソシアネート系(白のり)の2種類があります。

「レゾルシノール系」接着剤は、接着力が高く、水分の多いラミナでも強力に接着します。

接着力が強いため、施工後にラミナが乾燥し収縮を始めると、接着剤ははがれず弱いラミナが割れます。

また、健康を害する可能性を持つ「ホルムアルデヒド」などを多く含み、焼却時にはダイオキシンなど有害な化学物質を発生させます。

イソシアネート系」接着剤は、レゾルシノール系接着剤の反省から、健康に配慮した材料として登場しました。

しかし、今度は接着力が弱く、集成材が剥離した事例もあります。驚くことに国のJAS基準を満たした材料でした。

いずれにしても「集成材」とは、身体に優しくない接着剤の効果で木の強度を上げています。

しかし、接着剤の寿命を考えると怖いと思いませんか?

 「天然無垢材」とは、山や森で育った原木(丸太)から、使用する大きさに挽き割った材料です。

古来より日本の建築文化に深く根付き、現存する歴史的な寺社仏閣もみな天然無垢材による木造建築です。

日本最古の木造建築物「法隆寺五重塔」など1400年以上も建ち続けています。

天然無垢材は、こんなにも耐久性のある材料なのです。

また集成材と違い健康を害する物質を含まないので、身体に優しく健康的に暮らせます。

家を支える主要構造に使われ、完成してしまうと隠れて見えなくなる部分に、どのような材料が使われているかに、「目」を向けてみませんか?